就労移行支援-実際に通って良かった事、しんどかった事、しんどい時の対処法

就労移行支援に通おうと考えているけれど、通って良かったことはあるのか?現在通所しているけれど気持ちがしんどくて通えない、気持ちの切り替えや安定して通所するためにどうしたら良いか悩んでいる人に参考になれば幸いです。

1.就労移行支援の一日のスケジュール

2.就労移行の通所の日数

3.訓練内容

4.意外としんどかった事

5.通所して良かったこと

6.しんどくなった時の対処法

7.まとめ

1.一日のスケジュール

 私の通っていた就労移行は10時から15時、お昼休憩は12時から1時間、1限が45分で15分休憩があり、計4限の時間割で1限から受講が可能でした。

2.就労移行の通所の日数

最大で週5日、多い所で週6日(半日)の通所ができます。

週1日から通う事ができ、慣れてきたら就労に向けて日数や時間を増やしていくことになります。

3.訓練内容

 私の通っていた事業所では個別課題、散歩や室内での運動、SST、グループワーク、ビジネスマナー、レクリエーションといった訓練がありました。

個別課題は自身で課題を選んで取り組む内容でした。office系のパソコン訓練やタイピング練習の他、事業所にある物品を使った作業訓練や事務系の訓練もできました。

個別課題以外の訓練は他の利用者と一緒に参加する形で、発言に抵抗がある人は見学参加も可能でした。人と関わるのが苦手な私にとっては、人と一緒に参加する訓練はなかなかハードルが高かったです。

最初は無理に参加せず、見学や自分にとって負担にならない訓練だけ受けるのも良いと思います。

4.しんどかった事

①職員や利用者に気を使う

 人の顔色や反応を伺ってしまう癖もあり、職員同士で何かを話している時には自分の事を言われているのではないかと疑心暗鬼になる事がありました。

②環境に慣れない

 事業所内のルールを覚える他、外での音が気になったり、人が多い時には気疲れする事がありました。

③講座の内容で嫌な記憶を思い出す

 ビジネスマナーなど講座の内容によっては、自分が仕事でできなかった事や怒られた事を思い出し、気持ちが落ち込む事がありました。

④他の利用者と比べてしまう

 就労移行の事業所には、コミュニケーション能力が高く人と話す事が得意な人やパソコンスキルが高い人などもおり、そういった人達と比べて落ち込んでしまう事がありました。

⑤通所できない時に自分を責めてしまう

 一日4時間という短い時間という事もあり、週5日丸1日通えて当たり前だと思っていました。そのため、目標通り通所できない時に不甲斐なさでしんどくなる事がありました。

5.通所して良かったこと

①就職のサポートを受けられる

 就労移行では求人探しや履歴書の作成の補助をしてもらえたり、面接の練習をしてもらえる他、障がい者雇用の応募の場合は面接に同行してもらうことができます。私は今の就職先の応募を締切ギリギリに見つけたのですが、履歴書を添削してもらいなんとか応募に間に合いました。

②自分と似たような人がいる環境で過ごせる

 仕事をしている時や無職の時は自分だけが社会に取り残されたような気持ちになりますが、就労移行には自分と似たような課題を持っている人も就職を目指しているので、自分だけではないという安心感がありました。

③社会人として必要な知識を学び実践できる

 私の通う就労移行ではビジネスマナーやSSTという社会訓練がありました。ビジネスマナーやSSTの内容は知っていることが多かったのですが、他の利用者の方と練習ができるのが良かったです。

④働くまでに体調を整えられる

 働くのが怖くて就職活動に踏み出せなかったので、これが一番大きかったです。通ううちに怖いという気持ちが落ち着いてきた事、体験実習で職場の雰囲気がわかるという安心感があり、就職に前向きな気持ちになれました。

6.しんどくなった時の対処法

①就労移行の担当者に相談する

 しんどくなる原因を解決するためには就労移行で相談できるのが一番です。ただ、通所した初めの頃は信頼関係ができておらず、話しにくい事もあると思うので支援機関があればそこで相談するのが良いと思います。

②支援機関等で話を聞いてもらう

 私の場合は発達障害支援センターやハローワークの担当者と繋がりがあったため、しんどいと思ったことを話すようにしていました。発達障害があり自分の気持ちを表出するのが苦手な場合は事前に話したい事を紙などにまとめて話すと良いと思います。

③通所の時間や日数を減らす

 無理に通所する事で気持ちが沈んだりする事もあるので、日数や時間を減らすのも良いです。体験上、丸1日通って日数を減らすよりも、時間を短時間にして日数を増やす方が通所が出来ている感覚があり自信がつきました。

④他人にどう思われるか気にしすぎない

 就労移行に通うのは就職するまででです。職員や他の利用者さんと仲良くなれた方が通所しやすいとは思いますが、一番の目的は就職なので仲良くなれなくてもよいと割り切って通所するのも一つの方法です。

 ④慣れない環境で過ごす事ためストレスを感じて当然だと知っておく

 慣れない環境というのは意外な程に疲れます。思うように通所できない自分が情けなく思っていたのですが、友人など他の人も通所が疲れてしまうと聞いて自分だけではないのだなと思いました。最初は思うように通所できなくても当たり前だと思って休んだり、相談しながら通うのが通所のコツだと思います。 

7.まとめ

・就労移行では似たような課題を持った人が就職に向けて通っているので、就職の励みになる

・就職に不安がある人は通所しながら体調を整えることができる。

・通所に疲れた時には、相談で問題の解決したり、通所時間を短くして気持ちを休めながら通うのがおすすめ

タイトルとURLをコピーしました