1.就労移行支援とは
2.就労移行支援施設のさがし方
3.事業所ごとに異なるサービス内容
4.どの施設を選んだら良いのか?
5.まとめ
1.就労移行支援とは
障害者福祉サービスのうちの就労系サービス
コミュニケーションやパソコン、作業系の訓練
(自分の適正にあった職業を知るための企業での体験実習の他、就職を前提とした雇用前実習がある)
就職時には履歴書作成の補助や面接練習等
費用は収入がない人は無料で、前年度の収入がおよそ100万円を超える場合には月9300円の利用料がかかる
2.就労移行支援施設の調べ方
①見学や体験の経験談
②自分で調べる
③発達障害支援センターの利用
①見学や体験の経験談①
私は最初ネットで大手就労移行支援施設のリタリコワークスのサイトから4つの施設の見学を申し込みました。しかし、外出中に次から次へと電話がかかってきて、他の施設の見学時間や場所を間違えたりしました。また、見学に行った際に体験の予約を迫られたりして少し嫌な思いをしました。
最初に決めた事業所が合わず、辞めた後に発達障害支援センターに相談に行きセンターの担当者さんと事業所の見学を行い無事に通所が決まりました。
②自分で調べる
ネットで「~市 就労移行支援」や「就労移行支援施設 交通費無料」、「就労移行支援施設 IT系」などで検索→ネットのHP内のフォームやメール、電話などで見学の予約する
他、市の福祉サービスのHPを検索するとお住まいの地域の施設が出てきます。
また、大手就労移行支援施設のリタリコワークスで検索するとサイト内に就労移行支援施設が表示されます。
③発達障害支援センターで調べる ←オススメ
支援センターの担当者に就労移行支援を利用したい事を伝える。どの辺りの事業所が良いか、学びたい事を元にパンフレットを見ながら担当者と見学先をいくつか決める。見学先が決まったら担当者が予約を取って見学にも同行してくれる
・支援センターを通しての見学や体験のメリット
見学や体験の予約の調整をしてくれる
見学時に就労移行支援施設に聞きたい事を支援センターの人が聞いてくれる。
一人で行くよりも安心感がある。 (就労移行支援施設は福祉サービスですが、民間事業で営業のような雰囲気もあるので怖く感じる時もありました)
支援センターの担当者から見た事業所の印象を教えてもらえる
・デメリット
支援センターの担当者の都合があるため、一人で行動するより見学や体験までの時間がかかる
支援センターと関わりがないと、支援センターを利用するまでに時間がかかる
担当者に気を使うことがある
体験後に担当者との話し合いを改めて行うため、早く通所を決めたい人や一人で動きたい人は自分で探すのが良いと思います。
発達障害支援センターの利用方法
利用したことがない人は市の支援センターに電話→悩み事の相談シートが送られてくる→シートを元に面談という形になるので、就労移行を探すまでにさらに時間が要ります
3.事業所ごとに異なるサービス内容
プログラミングやフォトショップが勉強できる、動画で講座を受けられるLPオンカレッジの導入、交通費や昼食費・資格補助がある、就職先への雇用前実習がある、レクリエーションに力を入れている、土曜日に施設の人達と美術館等に行ける、アンガーマネジメントなどのメンタル面に力を入れている、就職した後の定着支援が多くは半年の所3年あるなど、施設によって力を入れているサービスは様々なものがあります。
4.どの就労移行支援施設を選んだら良いか?
どの施設を選ぶのが良いか結論は「自分が通い続けることができそうか」だと思います。
私の場合、始めは料金を払って通うのだから条件の良い所に就職したい、通所中は快適に過ごしたいという思いから雇用前実習があるところや定着支援が長い所、静かな所…など色んな条件を考えて、就労移行に通うまでに3ヶ月ほど見学や体験を繰り返していました。
ですが、条件面を考えて入った事業所は忙しさのせいで初日から放置の状態だったのですぐに辞めてしまいました。次は雇用前実習や定着支援が長いといった就職後の条件は諦め、自分のペースで通えそうな事業所にしました。事業所に通えない日はあったものの、半年以内に無事就職する事ができました。
全ての条件を満たす事業所はないので、多少条件に合わない所があるのは仕方ないと思います。就職先の事を考える前に通所できるかどうかが大事だと実感しました。
5.まとめ
予約をするのに緊張する、スケジュール管理が苦手、体験等を断るのが苦手、自分の意見を伝えるのが苦手といった人は発達障害支援センターで就労移行支援施設を探すのがオススメ
就労移行を選ぶ一番の判断基準は通い続けられそうかどうか